ー帰り道。車内ー
「あ、」と言ってミラー越しに私と颯斗を見たお父さんに、他の4人もクスクス笑っていた。
隣同士に座り、颯斗の肩に頭を預ける形で寝ている私と、同じく安心しきった顔で寝ている颯斗。寝ていても手を繋ぎあっていた。
「幸せそうな顔して寝てるな…」と遼お義父様
「そうですね。…互いに信頼できる相手がいるから、ですね。」とお父さん。
「互いに父親同士で長い付き合いになるとおもうので、私が言うのも何ですが、敬語は止めませんか?…お互いの家内も仲良くなっている様ですし。」と遼お義父様。お母さんと秋子お義母様は意気投合して予定を決めてる時から砕けた感じになっている。
「そうで…いや、そうだな。俺たちだけ敬語だなんておかしな話しだよな。」と普段のしゃべり方に戻したお父さん。
「あぁ、こっちのしゃべり方の方が楽だから」と遼お義父様。
二人を起こさない様に喋っていた。4人だった。
…寝ていて後で分かった話しだけど。