「蛍だ…」そんな颯斗の声が聞こえて、皆蛍の光に言葉が無いみたい。
水辺に集う蛍に感動して言葉が無い…蛍が見れる場所って年々減ってるからね…私も蛍を実際に見たのは今回が始めて。テレビや本で見たけど、ね。
ー帰り道ー
「今回の雪奏ちゃんのファインプレイに拍手だね。」とさくら先輩が言うと、
「だけど無用心だぞ?…夜道を走るだなんて」…お父さんに注意された。
「…ごめんなさい。」私が言うと、
「冬哉、そこら辺でね?…雪奏も何も考えなしじゃ無いと思うよ?」でしょう?雪奏。とお母さん。
「うん。…もしもの時は風の力を使える様に待機してあった。」と言うと、
「待機って7人分!?…そんな事していた、のか…」7人分という事が分かって驚いている颯斗。…颯斗はまだそこまでのレベルになって無いから驚いてる…
「所で…颯斗たち、どさくさに紛れていつまで手、繋いでるの?」とさくら先輩。
私と颯斗は手を見ると固く繋ぎあっていた。…恥ずかしくなって手を離すと、颯斗が少し残念そうな顔をしてたけど、見ないフリ。