ーコテージー
リビングのソファーに雪奏を座らせると、雪奏が回復能力を使い傷を跡形もなく直した。
ああいう風に場所を出てきた出前、直ぐには帰れず、ここで少し休み戻る事になった。
…正直、雪奏を怪我させたから、申し訳ない気持ちで一杯だけど。
雪奏を俺の膝の上にのせ、後ろから抱き締めた。…雪奏はこっちを振り向くと、びっくりする事をした。
………キスをしてくれた。…唇に。始めてだよな。雪奏からだなんて。…ゆっくり離されると雪奏が、
「私は大丈夫だよ?…だから気にしないで。」と言うと、
「それにね。私、感謝してるんだよ?観覧車で颯斗が言ってくれた言葉は私の宝物だから。皆に言いたく無いんだよ?この宝物は私と颯斗だけが知ってれば充分。…だからありがとう、颯斗。」…宝物、か。
嬉しくなって雪奏に優しいキスを贈った。