ー昼休みー
昼飯を雪奏と食べる為に、1年の階まで降りて、Sクラスに行った。
「雪奏、」と俺が言うとパッと顔が赤くなった雪奏はパタパタと荷物を持ち走って来た。
「颯斗、ごめんね?ワザワザ…」言いかけた雪奏に俺が
「こら、それ以上は言うなよ?」と言って雪奏の荷物を持つとその場を離れた。
…と言うのも場所が無くなるかも知れないし、そして…回りが色々言ってたからだ。
(お熱いね~)(最強カップルじゃない?)(あれに入れる人なんて馬鹿か無謀、だよね。)
など。
ーパーテンションー
「空いてて良かったね♪」と雪奏。
「そうだな。ラッキーだった。」と言ってから
目線は雪奏の鞄…の中にあると思われる弁当。
気付いたのか鞄を開け、弁当に水筒、紙コップ、小さな包みを出した。
一回り大きい方の弁当を渡して
「お弁当…」と恥ずかしそうに渡してくれて、紙コップに水筒の中身…コーヒーか。包みをほどいて、中にはガムシロとミルクが入っていた。