ー月曜日ー
起きてからさっさと準備して朝飯を食べる為にダイニングに行った。
めんどくさい事に父さんがいた。
何か話したそうだったが無視して、食べ終わると、家を出た。
「颯斗、相当怒ってるわね…」と母さん。
「うん。…お母さんたち、颯斗の笑顔、最後に何時見たか覚えてる?」まだ食べていたさくらが言った。
「中学あがってから見てないかもな…」父さんが言うと、
「颯斗、あの子の前では喜怒哀楽がすぐ分かるの。…お父さんが帰って来る前に『作って貰えるからお弁当いらない』って言った時、隠してるみたいだったけど凄く嬉しいってわたしでも分かったから。」さくらが言った。
「そうか…」父さんは考えながら言った。
こんな会話が有ったのは後でさくらに聞いてから知った。