「だが、見合いをする人は将来病院を継ぐお前に欠かせない人だ。」

「しつこい!何処の人だが知らないが、今付き合ってる人と別れるつもりは無い!」苛立った俺は書斎から出て行った。

暫くして、書斎に母さんが来て、

「お見合いの話し、止めておいた方が良いわよ?…私颯斗の付き合ってる人知ってるけど、お見合いする人とは格が違い過ぎるわ。…それも別れたら今すぐに病院が閉鎖するほどの、ね?」

「…?誰なんだ。颯斗の彼女は…?」

「名前はきっと颯斗本人がきっと言ってくれるわ。…今はお見合いの話しを断ってね?…病院を残したいなら。」そう意味深な言葉を残し母さんは部屋を出た。

俺はそんな会話を知らずにいた。