「そっか。」俺が言うと鈴美は話を変えるように

「そう言えば冬哉、卒論終わった?」

「ん?卒論?あぁ後はミスが無いか自己チェックして、提出するだけだ。」…そう。俺たちは卒業を控えていて卒論に俺のいる学年は忙しない状態。

「冬哉は何時も余裕持ってるね、クラスの子今頃やり始めた子いるのに。」クスクスと笑いながら鈴美は言った。

「そう言う鈴美は?」

「今日提出して、終わりだよ。だから放課後、ちょっと付き合ってね?」

「…鈴美のほうが余裕持ってるし。」

「わたし、亀派だもん。」

「余裕持ってるほうがマシなのはよく分かるけど。」

「…だって控えてるしね?」そう。俺たちは卒業と同時に籍を入れる事になっている。式は鈴美の希望でドレス着たいってチャペルになった。

「…そうだな。」俺は微笑むと鈴美は赤くなった。小声でその顔、反則だよ…って

「何が反則なんだ?」苛めたくなって顔を覗き込むと、