ー五十嵐邸ー

帰って来た俺はリビングに居た母さんに、

「月曜日から弁当いらないから。」と言った。

「あら、どうして?」と母さん。

聞いていたさくらが

「颯斗~成功したんだ!良かったね♪」これ、かなりのハイテンションだな…まだ話が読めてない母さんにさくらは、

「今日遊びに行った子が彼女になったんだって~」と言った。

「あ、こら!さくら!!」恥ずかしくてつい、大声で言ってしまった…

「あ、そう言う事。…で相手はどんな子?」と母さんが聞いてきて、俺の反応を見て面白がっているさくらは

「相手は時宮雪奏。…〔時宮〕でお母さん分かるよね?そこの一人娘で、英語とフランス語が出来て、首席で通った子だよ。運動神経も抜群で、古武術師範でもあり、体育祭のMVP獲得者。…あっこの子だよ。」とスマホのデータ見せてるし。

「可愛い子ね…それに時宮。何も文句無出ないじゃない!…それに面影が何となく時宮家ご当主に似てるわね…」ん?会ったことあるのか?

「あなたたちがまだ10歳ごろにパーティーにご紹待されて、お父さんと一緒に行った時に会っていくつか話したわよ?」と俺の疑問に答えた。