「あのさ…前回の授業のノート見せてくれない?」







私はびっくりした。




え?なんで?






私の心が見えたかのように小口優樹は続ける。





「俺さ、前回熱で休んじゃって…だから写させて?」





「あ、はい。どうぞ。」




「ありがと。」





小口優樹は私のノートをすらすらと書き写していく。