トンネルの入口はバリケードのように、黒と黄色に塗られたしきりのような柵が立っていた。

よっと!

慶太は柵の隙間から向こう側に飛び降りた。次にみなみ、晃が続いた。
私たちの目の前にある柵は何かの境界線で、今私と3人はまるで別々の世界にいるような気がした。

くぐっちゃだめ!

と、私の理性が警笛を鳴らした。


「早く来いって」
晃がいう。

私は柵によじ登りると、飛び降りた。