「はい、それならちょうど今さっき、彼女の働きぶりを眺めてきたところだよ。タイツの膝頭が擦り切れて若干薄くなっていること以外に、特に気になる点はなし。ご安心ください、ドクター」

「どこを気にしているんだ! あ、あああ脚を、私の愛しい娘の脚を! 邪な目で見るなど、たとえロードでも赦さん!」

「元気にしているのだからいいじゃない」

「まあ、それもそうだな」

 オスカーは頷いた。