「お前、扉の前で俺たちの話、聞いてたろ」

「ちっ、ふざけやがって、これで俺の賭けの負けだな。でも、只では負けねぇよ。」
「あはははははっ」



(駄目だっ!力が強すぎて振りほどけないっ!)


(レンっ!・・・・・・・助けてっ!!!!)












ガンッ!!!!!!バタン!!!

「先輩!!北条先輩!!!!!!」



「レン!!!レン?!!!!!助けて!!!!!」


レンは保健室の棚にあった空のポットをミノルに投げつけた。

『ぐはッ』
ミノルがひるんだ隙にレンはランの手を握って、

「先輩!今のうちに、」

「早く!!!!!!」



ランはレンの言うがままに走った。レンの手は少し


震えていた・・・・・