二人は屋上まで何とか逃げてきた。

「ハァ、ハァ、ハァ。」

「先輩、もう大丈夫です。」

レンが振り返りランを見た。レンは動揺した。ランのジャージのフックがグシャグシャになっていて中に着ていたシャツのボタンがほとんど取れていて下着が見えていたのである。

「わわわわわわー!」

レンはすぐにまた振り返った。

「ごっ、ごめんなさい!」
「先輩のしっ下着!を見てしまいました。」

「見る気は無かったんですが後ろを向いたら、」

「あの〜、そのー」






ガバッ





ランは後ろから抱きついた。


「あ、ありがとぉ〜」


「うわぁ〜ん!怖かったょー」

「ありがとう、レン。本当にありがとぅ〜。」







レンはおもむろに自分のジャージを脱いでランに着させた。



「とりあえず、座りましょ先輩。」




「うん。」