千尋side




ここは…………どこ?






この前いた暗い部屋とはまったく違う







白で統一された部屋





隆「千尋?起きたか?」








『お兄ちゃん…零斗は?』





隆「零斗なら帰ったぜ?」







『そっかぁ』





隆「いた方が良かったか?笑」






『うん………寂しい』





隆「……っ(笑)」







『何その顔〜』



隆「零斗のこと好きなのか?」







ドキッ






『う、うん………』





顔が赤くなるのを感じる








お兄ちゃんってば何てこと聞くの!




隆「千尋と零斗がなぁ〜♪」





ニヤニヤしているお兄ちゃんはほっとこ







あれから病院だということが分かり




お医者さんに見てもらって




1週間入院した






その間に零斗が来ることはなかった…





寂しかったけど





隆「零斗も後始末とかあるからな」





お兄ちゃんの言葉で



何か事情があるんだなと思った








それから1週間退院してから家で過ごし





久しぶりに外に出られるようになった






リ「よし、ヒロ!デートしよーぜ!」





リキトが馬鹿なことをいう





『……………』





軽蔑の目で見ていると




リ「じょ、冗談だぜ」







『わかってるわかってる笑』







何だかリキトが可愛くて





『行こう、買い物付き合って!』






数年ぶりにリキトとショッピング







あとから聞いたんだけど



リキトにも今回の件

お世話になったみたいで



リキトにお礼を言ったら



リ「こんなの当たり前だろ?」




って言ってくれたんだ










リ「ヒロ遅いぞー!おいてくぞ!」





1番ショッピングにノリノリな



リキトを見ながら





『はーい笑』






隆「どこいくんだ?」




リ「ヒロとデート!」






お兄ちゃんを見ながら





真「体に気をつけなさい」



千「リキト、千尋をよろしくね」





両親を見ながら








私はみんなに愛されてるんだなって




感じることができる






『ありがとう!行ってきます♪』








たくさんの幸せを感じながら家を出て







リ「どこ行きたい?」






『てきとー!ぶらぶら〜』







リキトと街へ向かった____