零斗side



古びた倉庫だ





俺たちは千尋がいるであろう




倉庫の前にいた











隆「零斗、ここは俺らに任せろ」








隆聖の言葉を信じ、俺は二階にあがった










古い倉庫でも何部屋もあり







探すのに苦労した










一つだけ鍵がかかっている部屋があった








ここだ………











ガンッ









ドンドン










蹴ったりするがびくともしない








くそっ









俺は渾身の力でドアを蹴破った








そこには電気もつけず







暗い部屋の端っこで






両手と首を拘束された千尋がいた











零「千尋!」










『れ……いと?』







目がとろーんとして抱き起こした体は




以前よりもずっと軽かった








急いで病院にっ!











安堵したのかすぅーっと気を失う千尋












したの奴らと決着がついたのか






斗真たち幹部が部屋に上がってきた







魁「秋山から奪った」








そう言って何かを投げた魁貴






キャッチした手のひらには鍵








その鍵で首の拘束されたものをとってやり





手首の縄をほどいて






そっと抱き寄せた











零「病院に行くぞ」











急いで病院に連れていった









結果は栄養失調とストレスによる精神病










すごい怖い思いをさせてしまった








俺は警戒していなかったことへの





自分への苛立ちを覚えた








隆「零斗」






零「わりぃ、妹をこんな目に……」







隆「千尋は…1回拉致られたことあるんだ


藤堂組の敵対組。今回の園田組だ




けど信じてたと思うぜ?お前のこと



千尋なら大丈夫だ。あいつは強い



けど少し休養が必要だと思う



しばらくは実家で休ませるな」








零「あぁ、頼む。俺隆聖に言っとくわ」






隆「なにをだ?」







零「千尋が好きだ。今度言うつもり」







隆「なぜ俺に?まぁお前なら…安心だ」









なんとなく言っとこうと思った










目の前で眠る千尋の顔を見て









早く起きて良くなってくれ










そう思い、病室を出た____