「あ、課題わすれた」


家に帰ってつくえにむかって気づいた

明日提出の課題をおいてきてしまった


外はポツポツと雨がふりだしている


「数学の先生怖いしな
しょうがない。とりにいこーっと」



気分転換もかねて、歩いて学校までいくことにした


ゆっくり歩いて学校までついた

昇降口はあいているようだ
傘を置いて靴を脱いで、教室まで向かう



「こわ。夜の学校ってなにかでそうだよね。ってまだ16時か」


雨が降っていていつもより暗く感じる
教室に近づくにつれて誰かの話し声がした

「私、松岡くんがすきなのっ」


ガラガラっ

「え?」


一番見たくなかった光景


健哉と平内さんの唇が触れあっていた



「え、あ!笑ちゃん?!」



「ご、ごめんね?!数学の課題をとりにきてて、ほんと空気読めなくてごめん!すぐ帰るね!それじゃ、!」


早口でまくし立てて、プリントをつかみ早足に教室を出た


昇降口から傘ももたずに門を走り抜けて
近くの公園に飛び込んだ


「あはっ…ほんとついてない。」


雨に濡れて冷えた体を両手でさすり屋根のあるベンチに座った