「他にもっといい人いるんじゃないかな?」
「いや、いい人いるもなにも理由も教えてもらえず、いきなり振られても意味わかんない」
まあ確かに…そうだよねえ。
「それに俺、鈴の事好きだし。」
「ごめんね。…あたしは、好きじゃなかった。中途半端な事してほんとごめん」
何回かデートしたけど、ピンとこなかった。それどころかどんどん気持ち悪く思えてきてしまったの。リョースケの気持ちと自分の気持ちに差がありすぎて。
一方的すぎて…
「じゃあこれから好きになってよ。俺頑張るから!」
「えっと…」
「俺これから毎日ここへ来るから」
「やめてよ。私バイトじゃない日もあるし」
「会えるかもしれないなら毎日くる」
「……帰るね!!」
寒気がした。だから私はダッシュでその場から逃げ出した。
さすがに追いかけては…こなかった。よかった。
だけど、その日からリョースケからのストーカーがはじまった。