店の外にでた途端、冷たい風が吹く。
11月半ばってだけあって、外は寒い。
「さむい〜……」
「鈴!」
「へ?」
いきなり声をかけられてびっくりして後ろを振り向くと、後ろには昨日振った元彼リョースケが立っている。
「えっと、」
「なんなんだよあのLINE」
「そのままだよ。…ごめんなさい」
「納得できなくてバイト先教えてもらって、ずっと待ってた」
リョースケの鼻は真っ赤だ。
この寒い中、どのくらいの時間ここで待ってたんだろう?
チラッと携帯を確認すると、リョースケからの着信が何件もきていた。
……どうしましょうかね?