「お疲れ様!鈴ちゃん!」
「おつかれさまです」
私は学校帰りに高校の近くのパン屋さんでアルバイトをしていて、22時頃にだいたい仕事を終える。
明るい雰囲気で毎日楽しくアルバイトさせてもらってる。
「これ売れ残ったからよかったら持って帰ってちょーだい」
店長はパンをいっぱい詰めた紙袋を私に差し出した。
「こんなに!?やった〜、ありがとうございます!」
「いつもがんばってくれてるからね、鈴ちゃん!うちの看板娘よ!」
「いやいや、そんな。照れますよ〜」
店長は40代半ばの女の人で、私の第二のママみたいな感じ。
優しそうな顔立ちをしていて、笑うと目がさらにタレ目になるの。少しふっくらしてる。
いつもこうやって世間話を五分程してから、店を出るんだ。
「じゃあ、また明日!」
「気をつけて帰るのよ〜」
「はーい!お疲れ様です」