「おでんはやっぱだいこんですよね」
「俺も毎回だいこんっすわ」
王子様にお礼をさせてって言ったら、おでんが食べたいって。
だから、駅下のコンビニでだいこんを買って二人で食べてる。
「つーか、桜岡高校っすよね?その制服」
幸せそうな顔でだいこんを頬張りながら、王子様は私に質問してきた。
「あ、はい!えっと、そっちは…東風学園ですよね」
「何年生っすか?」
「一年生です。」
「ははっ、なんだ同い年か。じゃー、タメでいいね」
「え!?一年生なんだ!三年生ぐらいかと思った。背も高くて大人っぽいし…」
「俺、よく老けてるって言われるんだよな〜」
「あははっ。老けてはないよ?」
「そっちは、実年齢より幼くみえる。正直中学生でも全然…」
「褒めてないよ〜それ。私、丸顔だし童顔にみえるんだよきっと」
私はそう言いながら憎らしい左右のほっぺたの肉を軽く摘む。
そんな私をみて、少しニヤっと笑いながら彼は言った。
「まー、俺は童顔嫌いじゃないけどね」
!?!?
「ふ〜ん………じゃあ、褒め言葉って事で受け取っとく」
やだ、なんか今すっごい照れたんだけど。必死に平然を装う私。
だけど、ボッと頬に熱を持つのが分かる。