「は…?」
制服を着た男の子だった。
涙でボロボロの私の顔と、乱れた服装をみて、ギョッとした顔をしてて
後ろから追ってきたリョースケと私を交互にみてる。
「うぅ…っひっく…た…すけて」
怖くて怖くて声が震える。
「チッ。もう気は済んだわ。じゃーな。」
そんな様子をみてリョースケは舌打ちをすると、そう言い残して逆方向へと歩いて行った。
「ここ人通り少ないから俺が通ってよかったです」
「ほんと助かりました。」
「いや、そんな礼を言われる程の事はしてないっす」
顔を上げて、目の前の彼をはじめて私は直視する。
180はある身長に、 優しそうな雰囲気。
しかも都内でベスト3には入るくらい、偏差値の高い東風学園の制服着てる。
顔も結構かっこいいし。モテそう。