''ごめん、別れてほしい''
私はカチカチっと文字を打って送信ボタンを押した。
「ねえ里奈〜、別れた」
「はあ!?」
「ふっちゃった」
「あんたね〜、二ヶ月前もそーだったよね?」
同じクラスの友達、里奈が呆れたように言う。
「だってね、嫉妬深すぎるの!俺以外の男の連絡先消せって言われたんだよ?」
「うわそれヤダね。重い〜」
「私には無理だって思ったよ」
「まあ里奈今の彼氏だったら消すけどね!たっちゃん以外の連絡必要ないし」
「達也くんに里奈ベタ惚れだよね」
「まあね!たっちゃん大好き〜♡」
「ハイハイ。でももう私しばらくいいや」
「とかゆってすぐ新しい彼氏できんでしょ?」
里奈は私をからかって笑いながら、スマホをいじっている。