博久さんが私をアパートにさそってきたのは


契約が取れてこれから業務が始まるころだった。


これから始まる作業の日程についてクライアントとの会議の後だった。



帰りのタクシーの中で私たちは、大阪で美味しい店をたがいに紹介しあっていた。


二人ともお互い、かなりいろんな店を知っているからさぞかし口が肥えているだろうということになった。
そしてわたしに手料理するのと聞いたと同時に


自分が何気なく約束した手料理を作るよと言ったことを思い出したのだった。