学校には、必ず一人はいる。エロいオーラが、全面に出ているやつが。普通のこと言ってるのにしゃべり方でエロく聞こえてしまう。それが、一つ上の田辺先輩。写真同好会の先輩である。

私が、カメラの準備をしていると耳もとで

「優しく扱えよ。カメラは、繊細だから。」

先輩、お願いです。耳もとで話す癖直して。吐息が…。

最後に一言。

「君はどう?僕が話すといつもくすぐったそう
にしてるけど。もしかして感じてる?」

というと耳に唇を寄せ,チュとならす。

「……んん。」

「大丈夫。キスなんてしてないよ。キスは、本当に好きな人にしてもらえよ。」

いたずらっ子の笑顔だった。

…先輩、本当にしてもよかったんですよ。