「OKOK!おごるおごる!だから、暴力だけは絶対に…!!」

「……………は?」

暴力?何を言ってるんだこいつは。

「……暴力ってどういう…」

「え?!何か殴られそうだったから…って、えええええ!!ちょ、そんな怒らないでって!コーヒーおごるからさぁ!」

淡々と怒りがこみ上げてきた。こいつ…私をなんだと思ってる。絶対に許さない。もう、こうなったら無視するしかない。無視だ!無視。無視無視無視無視…

「もういい。コーヒーおごらなくていい。ウザい。今すぐここから消えろ。」

そう、言葉を吐き捨てて屋上へスタスタと歩いて行った。

屋上のドアノブに手を掛けて、勢いよく押し開けた。

そこには…