教会には兵士たちが何十人も集まっていた。

 中には致命傷とも思えるひどい怪我を負っている者もいる。

 この戦争が始まってから、兵士の数はみるみるうちに減っていた。

 加えて、頼りにしていた牧師の拉致。

 みんな肩を落としていた。

 そんな俺たちに追い討ちをかけるように、敵の通信が入る。

 通信というより、電波ジャックだ。

 テレビ局が壊滅状態で、使い物にならなくなっていたテレビに敵の送った映像が映し出される。

 そこに映っていたのは拘束されたピーター牧師。そして、黒い布で顔を隠した敵の首領。

 それを見た立てる状態の兵士はみんな立ち上がった。

 画面の中の牧師は青ざめた顔をしてうなだれている。