「ふぅ…。」
湯船に入り、ほっと一息。心も洗われるような気がした。
「結乃先輩。」
「ん?」
「腕、大丈夫ですか?」
「大丈夫。自分でやった事だし、手加減はしてるわよ。」
「ですよね。」
笑い声が空に消える。
「いよいよですね…。」
「うん…。」
神父さんによれば、治癒の泉はここからそんなに遠くはないのだそう。
「凰~。結乃~。」
シーが呼ぶ。
「お、退屈してるな、シーの奴。…じゃあ先輩、そろそろ出ましょうか。」