理由を頑張って話す事五分…。
「だから、私達は決して怪しい者じゃないので…。」
「なるほど、そういう事でしたか…。いやいや、とんだ勘違いをしてしまって申し訳ありません。私はこの近くの教会で神父をしております、神岡父歳(カミオカ・フトシ)と申します。」
「神岡父歳」…神父になるために生まれてきたような名前だ。
「あなた方は?」
「えっと、私、三浦結乃って言います。」
「俺は宇佐木凰です。こっちは、魔獣のシー。」
「よろしくだにゃ。」
「よろしくです。…おや、三浦さん、腕を怪我してらっしゃいますかな?」
「あ…はい…。」
「ひどい怪我ですな…。教会までご案内しましょう。」