「そんな…。」
体がガタガタと震える。
「嫌よ…そんなの…。」
頭の中に、次から次へと悪夢の図が浮かぶ。
「嫌…。」
消そうとしても、それはなかなか消えない。
「嫌ぁぁぁぁぁ!」
もう帰れない。もう生きられない。もう私達は助からない。「絶望」と呼ぶにふさわしい感情が私の心を蝕み、私を叫ばせた。頭の中が真っ白になってくる。
「落ち着いて下さい、結乃先輩!」
凰くんの制止も、私の耳には届かない。もう終わりだ、何もかも。そう思った私は、驚愕の一言を放ったのだった。
「皆…。」
「何ですか…?」
「ここで…死のう…。」
「えっ…。」