「教室…。」
私が連れられてやってきたのは、夕日が差し込みかけている教室だった。床と机が同じオレンジ色に染まって、綺麗だった。
「ろくに防御もできない結乃がいると、二人が練習に打ち込めないだろ?」
「…気、遣わせちゃったかな…。」
「何言ってんだ。お前の面倒見るのは、俺は慣れてるから気にすんな。」
そう言って、私の背中を叩く。その瞬間、翔の顔が赤くなった。
「う…。」
「翔!?」
私のインファントムの力によって、翔は倒れてしまった。新先輩みたいに。