「凰くん…無理かも、私…。」
私は立っているのも辛くなり、その場に座り込んだ。
「先輩…大丈夫ですか…?」
「うん…まだどうにか、ね…。凰くんも、あんまり無理しないでよ…?」
「俺は…大丈夫です…。」
「もしかしたらこの森…結界とかが張られているのかも…。」
「結界?」
「治癒の泉への道を塞ぎたいのかもだにゃ…。」
「塞ぐ…?」
「例えば、昔治癒の泉を巡って争いか何かがあって、それを起こさないために結界を張った、とかですかね…。」
「だったら、私達…。」
「このまま一生ここで、っていう可能性もあるにゃ。」