そうだ。私が入れば誰かが出場できなくなる可能性もあるわけだ。
「それはまだ先の話なんだけどな。お前は能力ならあるみたいだけど、基礎は平均以下だもんな。でも、そこは俺がビシバシ鍛えてやるから安心しろ。」
「え、ビシバシですか?それはゆ…三浦先輩がかわいそうです…。」
「ん?」
今、宇佐木くんは「結乃先輩」って言おうとした…?
聞き間違い…だよね…。だって、私がいきなり下の名前で呼ばれる事なんて…。
「楽しそうだね。僕も新人君をビシバシしたいかな。」
「先輩はまとめ役なんですから…。さてと、紹介も済んだ事だし、行くぞ、結乃。」
「えっ?行くってどこに?」