「あ、えっと、はじめまして。三浦結乃です…。」
緊張してうまく話せない私を安心させるように、先輩は…。
「よろしく、結乃ちゃん。竜崎爽汰です。気軽に爽汰先輩って呼んでくれていいからね。…なるほど、これがインファントムか…。」
私の手を、優しく握っていた。
「あ、あの、えっと…。」
「ちょっと確かめてただけだよ。」
「あ、そうじゃなくて…。」
触りすぎてると、オーバーヒートしちゃうから…。私がそう言う前に、爽汰先輩は手を離した。
「そうそう。須木本から聞いてたけど、触りすぎるとオーバーヒートしちゃうんだよね。危ない危ない。危うく倒れるところだったよ…。」