琥珀「遥綺、ちゃんと言え」
遥綺が俯いていた顔を上げた。
遥綺「瑠璃は…虐められてる。マネージャーを始めた日から。夏祭りの時にはぐれたでしょ?その時瑠璃の様子がおかしくて浴衣を少し脱がせたんだ。そこには、すごい痣があって、琥珀達に相談しようとしたけど瑠璃が練習の邪魔したくない、大丈夫だからって言って我慢してた。ちゃんとみんなに言えなかった。それと瑠璃と僕は付き合ってない。ばれかけたから嘘をついたんだ。ごめんなさい。今日のも瑠璃は違うって言ってるけど暴力振るわれたんだと思う。黙ってて本当にごめん」
遥綺は頭を下げた。
悠翔「瑠璃…」
蒼汰「俺たちと仲良くしてるから?」
遥綺「そうみたい」
琥珀「どいつだ、瑠璃を虐めてるのは」
遥綺「恐らく瑠璃の隣の席の美麗とか言う奴だと思う」
嘘だろ?
俺、今日の朝あいつと…
最低だ、俺は。瑠璃から見たら自分を虐めてる奴が仲良く登校したら嫌だよな。
瑠璃が虐められてるのは俺のせいなのに。
琥珀「ちょっと、先帰る」
俺は瑠璃んちまで走った。