瑠璃「隠せない…これじゃ…」

もう部活も始まっている。

私は、体育館に向かった。

頬を押さえて隠しながら。

櫂人「瑠璃?どうしたんですか?」

瑠璃「あっついなぁーって思って頬に手を当ててたの」

蒼汰「猛暑だわ、今日」

遥綺「…瑠璃、手退けて」

…ばれた?

瑠璃「ホントに、暑いだけだよ?」

遥綺「どけろって言ってんだろ‼︎」

私の体は、ビクッとなった。

悠翔「遥綺…?」

遥綺「瑠璃‼︎」

私は、そーっと手をどけた。