瑠璃「ほ、んとなの」

遥綺「嘘はダメって言ったでしょ。僕はそんなに頼りない?」

瑠璃「違う‼︎これは…これは…」

するとだんだん瑠璃の目には涙が溜まってきた。

瑠璃「…暴力振るわれただけ」

だけ?だけで済む問題じゃないでしょ

遥綺「誰に」

瑠璃「ごめんなさい!ごめんなさい!」

遥綺「…瑠璃?」

瑠璃「遥綺達が頑張って練習してるのに迷惑かけたくなかったの…!私は大丈夫だから…」

僕は瑠璃の浴衣を少しだけ脱がせた。

遥綺「ーっ!」

それは思った以上にひどかった。

腕なんかの痣には比べ物にならないくらいに。

遥綺「こんなになるまで我慢したの?1人で我慢したの?ずっと暴力振るわれ続けたの?」