瑠璃side

琥珀からまさか別れを切り出されるだなんて思っても見なかった。

瑠璃「えっ…?」

琥珀「俺はアメリカにいて瑠璃は日本。会おうと思っても全然会えない。瑠璃が泣いてても助けてやれない。瑠璃が悲しんでいても抱きしめてやれない。彼氏失格だろ?瑠璃にはもっといい人が…」

瑠璃「いや!琥珀以外の人なんて…嫌。私ね、琥珀と離れて思ったの。今まで琥珀と一緒にいてそれが当たり前だと思ってた。でも一緒にいれることの大切さが分かったの。私は泣かないよ。悲しくないよ。だから…琥珀がいいの」

琥珀「瑠璃、ごめん。俺、瑠璃の気持ち考えてなかった」

瑠璃「ううん、琥珀と喋れるだけで私は嬉しいの。テレビで活躍してる姿を見るのが嬉しいの。悲しくなんてないよ」

琥珀「強くなったな」

瑠璃「えへへ、ありがとう!」

琥珀「さっ、ベッドに行きますか。言っとくけど寝かさないし、優しくできないから。覚悟しろよ?」

瑠璃「うん!」

そうして甘い夜は始まった。