珍客だった。

入ってきたのは牧野だった。

「先生、どうしたんです?」
私は牧野を見上げた。

「ああ、忙しいか?」
「いえ、大丈夫です」
私は答えた。

「そうか、良かった」
牧野は大きく息をはくと口を開いた。

「今日の事件どう思ってる?」