優介、私、のぞみが襲われたのは、松夫と話してから三日後だった。

六時になり、部室のカギをかけ、校舎から出た途端、五人の男に囲まれた。
五人ともマスクをかぶっていた。

相手は何もいわなかった。
そして一斉にかかってきた。


「南雲ちゃん、離れてろ」
優介は私を引き離した。

パンチの雨を優介はかわすと、一人にハイキックをし、もう一人を突き飛ばした。

見事だった。五人はあっというまに地面に沈んだ。

一人が立ち上がり向かってくるのをのぞみが背負い投げをくわらした。

優介はマスクをもぎとった。

マスクの下から現れたのは、梅田賢と遠山真佐人だった。


バックヤードユニオンじゃない。
どうしてブラッククラウンが？

「なぜ俺たちを狙った？」
優介は真佐人のえり首をつかんだ。

真佐人は無言で、優介をにらみつけた。