はあ……。

はあ……。

やりたくねー。



私は翌日学校が終わると、校舎の前で宮下を待ち構えた。

しばらくすると、宮下が手下を連れて出てきた。


はあ。
っていうかマジでやりたくないんですけど。


私は近づいた。


「ん?何だ、探偵部のねえちゃんか。邪魔だ、どっか行け」
宮下はじゃがいもみたいな汚い肌の男だった。

「ねえ、先輩。本当はずっと先輩と仲良くなりたかったんです」
オエ。

「なあんだ、どうしたんだ?」
宮下はニタニタ笑う。
ウエ。


「今日暇なら付き合ってほしいの。いろいろ教えて」
オエエ。

「おい」
と宮下がいうと子分は四散し消えて行った。

「どうだ、俺の城にこないか?」

「どこへでも。せ、ん、ぱ、ぃ」
ゲロ。

「ウヘヘ、可愛いやつだな」
宮下はガッチャガチャの歯を見せて笑った。