八月になり、暑さが更に増してきたころ、一通のメールが届き、私は再び苦しみの渦に飲み込まれた。



増田が祭りに行こうと誘ってきたのだ。


何でこっちに送ってくるんだ。茜がいるだろ茜が。


私は断った。

本当は行きたかった。
すっごく行きたかった。


増田はしつこく理由を聞いてきた。
どうして行けないんだ?
都合が悪いのか?


これで終わりにしようと思った。
増田と祭に行って、最後の思い出作りをして、その後は一切を忘れてやるんだ。