私たちは、砂漠のような加熱されたアスファルトの上を、影というオアシスを求めて歩いた。

逃げ水が遠くでゆらめいている。

私最近、茜の目を見て話すことができない。

かげろうを見ながら話した。

誰がこの苦しみを分かってくれようか。

炎天下の太陽が私を焼き尽くす。
青空が迫り来る。
熱い風が足元をすりぬけてゆく。







「応援するよ。私応援する」




私は決めた。




「ありがとう!あたしがんばるね!」




茜は駅に向かい、私は家に向かった。



これでいいの。