教室はガヤガヤとうるさい。

高校に入り初めての夏休みだ、学校から解放されると思うと安堵もするだろう。

夏休みに何をする、どこに行く、などと皆はようようと話している。

牧野は、う、うんと咳払いをした。
それでも教室は静まらない。
牧野は諦め話しだした。


「さっき教頭先生から話があったとおり、皆よく考え行動すること。夏休みにはしゃぐのもいいが、健康な顔がまた見れるように」

誰も牧野の話を聞かなかった。

私もドキドキしている。
去年の夏は受験勉強で何も出来なかった。ふう、それに色々な事件もあったし。
よくがんばりました私。