「そっか…」

桐島君は、野球ボールを右手で投げてはキャッチしている
最近の桐島君の癖だ

「そう言えば、この前優汰と何話してたの?」

不意に桐島君はボールをいじる手を止めて聞いてきた

もしかしてあの時の…?
見られていたんだ…

本当に不意に聞かれたのでなんて答えればいいかわからず、数秒の沈黙が続いた

そのあとに、私は

「恋してるの?…って」