固定のために貼られたテープは所々シワがよっていて、ガーゼはこれでもかというくらい曲がっている

「すいません、こういうの下手で…」

シュンとしながら言う女子生徒
その時見えたジャージには〈横川紗英〉と刺繍されていた

「いや、大丈夫だけど…」

いきなり落ち込まれるとこっちも少し困ってしまった