俺はベンチに座り空に浮かぶ雲を眺めた

「失恋…しちゃったな」

ハハッと一人で笑い、花壇のパンジーに目を移した

なんとなく気付いてはいた
紗英が恋をしていて、その相手が誰なのかも…

それでも、確信はしていなかったしそうだと信じたくなかった