「京子さん、大丈夫ですか?」


「えっ? あっ、うん・・・」


「よかった。」


その言葉を聞いて祐樹はホッとした表情を見せた。


やっぱり俺が取るべきだった、
可愛いからってつい見惚れてしまった。
ホンマ、俺ってアカン奴やなぁ・・・


「京子さん、高いところは俺が取りますから、
言ってくださいよ?」


「う、うん・・・」


「んっ!?」


京子さんの様子が何かおかしい、顔を赤らめながら黙り込んでる。


どうしたんや? ・・・はっ!?


そして俺はやっと気付いた、京子さんを抱きしめていたこと、
そして抱きしめている左腕は京子さんの胸をしっかりと捕らえていたことを。


「わぁっ! すいません!!」


俺は慌てて京子さんから離れた。