「中越くん、わかった?」


「えっ!?」


「もうっ! 聞いてない!」


京子さんは口を尖らせながら、少し眉間に皺を寄せた。


「すいません・・・」


あっ、京子さん。眉間に皺が・・・すごく可愛い!


「ちょっと、どこ見てるの!?」


「いや、眉間に皺が・・・」


「はっ!?」


京子さんは慌てて眉間を両手で隠した。


「あっ・・・」


なぜ? なぜ隠す!?


「皺を寄せると直りませんよって言うんでしょ!?」


えっ!? どうゆうこと?


「仕方ないの! もうおばさんなんだから!」


えっ!? なんで怒ってるの? 
誰もそんなこと思ってませんよ?


「皺が増えるとか言うなら、私を怒らせないでよね!」


京子さんはまた口を尖らせながら上目遣いで俺を見た。


か、可愛い!! なんだこの可愛さは!
なんで怒られてるのかわからないけど、まぁいいや。

こうして見ると普通の女の子みたい。 
人妻ってこんな可愛いもんなのか?


そう人妻と言えど女性、こうゆう仕草はいつまで経っても変わらない、
そしていつまで経っても愛らしい。