「この中から探すんですか・・・?」


「そうやで。」


京子さんはなんとも女性らしい関西弁でそう答えると、
満面の笑みでニコッと笑った。


京子さん、可愛いけど・・・マジですか・・・?


あまりにもの段ボールの多さに祐樹は怖気づく。



「何?段ボールの量見てびびっちゃった?」


「えっ!? は、はい・・・」


「フフッ、大丈夫だって。ちゃんと出荷した順に分類されてるし、
段ボールにも商品名は書いてあるから。」


だとしても、この量はどうなんですか・・・?


「さぁ、探そうか?」


「は、はい・・・」


俺は京子さんの元気な笑顔につられて渋々倉庫の中に入った。