「じゃあ、行こうか?」


「はい!!」


京子さんと二人っきり・・・


そんな甘いシチュエーションに俺は心躍らせていた。


「ここだよ。」


連れて来られた場所は在庫ばかりが集められた大きな倉庫。
ここには最近出たばかりの新商品から過去に出た商品まで、
すべてが収容されている。


「昔の商品をほしいってお客さんがいるらしくてさ、
この中から探さんとあかんのよね。」


京子さんがそう言いながら倉庫の扉を開ける。


えっ!? 何これ・・・?


祐樹は倉庫に積まれた山の様な段ボールを見て目を丸くして驚いた。